「百合ヶ丘1-11新越谷」(21日、メットライフ)
白井に続き郭までもが集中砲火を浴びた。百合ヶ丘は21日、敵地メットライフで、先週優勝を決めた新越谷との試合を行い、1-11の大破を喫した。投手陣が合計20被安打と打ち込まれ、ここ2試合適時打の無い打線は今日も適時打を打てなかった。
先発した郭は立ち上がりからヒットとバントで一死2塁のピンチを招くと、目下3冠独走中(首位打者、最多安打、打点王)の岡田怜外野手にあっさり適時打を許し先制されてしまった。
打線は直後の2回、二死から内田眞悠理外野手が特大の第2号ソロを放ってすぐさま同点に追いついた。
1-1で迎えた3回裏、悪夢が訪れた。初回と同じ形で一死2塁から岡田に再び適時打を浴び勝ち越しを許すと、そこからさらに4者連続で早いカウントから直球やシュートを弾き返されるなど大量6点を失いノックアウトとなった。この日郭は2.2回で18人の打者と対し10安打7失点の集中砲火を浴びたが球数はわずかに55球。いかに早いカウントからバットに当てられていたかが分かる。この日の郭について出江史房監督は「前々回(白井夢結投手5回12安打5失点)もそうでしたが、打たれ出すと単調になってしまっていますね。直球で押すだけじゃなく、変化球で引くことも大事だと思います。その辺りは(一柳)梨璃さんも考えてやっているとは思いますけど」と話した。
その後は立原紗癒投手が6回までの足かけ4イニングを1失点に抑えていたが、7回に無死から連打を許し1、2塁となったところで3番手・田村那岐投手に交代した。その田村が適時打を3本浴び、この回3点を失った。
なんとか点差を詰めたい打線だったが、3回、5回、6回に走者を3塁まで進めた場面があったが、いずれも得点にはつながらなかった。これで百合ヶ丘は10月31日の大洗戦2戦目6回を最後に29イニング適時打が出ておらず、得点圏での打撃が依然として課題となっている。
百合ヶ丘はオープン戦9試合を消化して4勝5敗と負けが1つ先行し、得失点差の関係で4位に順位を落とした。最終のレヴュスタ戦に12点差以上で勝利すればハチナイを上回るため大洗女子の結果にかかわらず3位以上が決まる。なお、大洗女子が敗れた場合は得失点差によらず勝利すれば3位以上になる。
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