「百合ヶ丘2-1レヴュスタ」(28日、横浜)
主砲の一発が試合を決めた。百合ヶ丘は28日、本拠地横浜でオープン戦の最終戦となるレヴュスタとの一戦に勝利し、オープン戦を5勝5敗得失点差-5の4位で終えた。
先発した田中壱投手は初回こそ三者凡退の立ち上がりを見せるも、2回に鳳ミチル外野手のヒットを皮切りに1失点をし、なおも一死満塁の大ピンチを背負った。しかしそこから叶美空内野手を三振、南瀬涼内野手を三ゴロに打ち取り大量失点は免れた。その後は立ち直り、5回5安打1失点と試合を作り後続にマウンドを託した。
6、7回は倉又雪陽投手が、8回は立原紗癒投手がそれぞれ登板し、無失点で役目を果たした。
好投する投手陣を援護したい打線だったが、レヴュスタ先発・雪代晶投手を前に2度チャンスを作るもいずれも活かせずこの日もタイムリー欠乏状態が続いていた。それでも8回、先頭の秦まつり(秦祀)内野手がヒットで出塁して雪代を交代させると、続く二川二水内野手が2番手・神楽ひかり投手から犠打を決めて秦を2塁に進めた。この好機で安藤鶴紗外野手が神楽の低めのドロップカーブを見事に左中間スタンドまで弾き返して逆転に成功した。
8回にリードしていれば後はミリアム投手にお任せ。この日は星見純那捕手にヒットを許したものの、最速141kmの“ダンガンストレート”でレヴュスタ打線を抑え込み無失点でゲームを締めた。これでミリアムは4セーブ目となり、オープン戦のセーブ王となった。
試合後出江史房監督はオープン戦を振り返って「形だけ見れば悪くない結果ですが、内容を見ればまだまだやることは多い状態です。本戦ではコンスタントに適時打が打てるよう調整させていきます」と話した。結局百合ヶ丘は37イニング適時打が出ないままオープン戦を終えた。いつまでも一発に頼っていてはいけないことは選手たちも理解しているはずだ。本戦での彼女たちの仕上がり具合に注目が集まる。
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