「大洗女子9-4清澄高校」(24日、バンテリン)
オープン戦優勝へ、2発の豪砲が轟いた。大洗女子は24日、敵地・バンテリンドームナゴヤに乗り込んだ清澄高校との一戦にて9-4の大勝利を収めた。打線では杉山清美外野手と山郷あゆみ内野手にそれぞれ3ランが飛び出し、投手では先発松本里子投手が8回途中2失点と試合を作った。これで大洗女子はオープン戦3勝1敗とし、新越谷追撃へと驀進を続ける。
試合は初回から動く。まだいまいち波に乗れていなかったリードオフウーマン・近藤妙子内野手が清澄先発・江口セーラ投手の2球目をレフト前に運ぶとすかさず初盗塁を決めチャンス拡大。3番・佐々木あけび外野手の適時打で生還する電光石火の先制劇を見せると、さらに一死1、2塁となって5番・杉山が4球目を一閃。バックスクリーン左側に飛び込む3ランで一挙4点を奪う。
今の大洗はすぐに1点返されても怯まない。2回には二死1、3塁の場面で佐々木が2打席連続の適時打を放ち、再び4点差にした。
7回にも小山柚子内野手の適時打で1点を加え、これで清澄の戦意を喪失させたかに見えたが、終盤の8回、先頭宮永咲内野手の二塁打から清澄打線の反撃に遭った。無死2塁から代わったナカジマ(中島麗羅)投手が4本の短長打などで3点を失うも後続は抑え、リードを守った。
終盤の危機に打線が再び立ち上がった。9回一死から五十鈴華内野手、杉山の連打で1、3塁の好機を作り、ここまで絶好調の山郷が清澄3番手・園城寺怜投手の3球目のナックルを一閃。右翼席に飛び込む3ランを放ち、再び5点差とした。これで試合を決定づけ、名古屋での一戦に勝利した。
次戦は10月31日。百合ヶ丘とのダブルヘッダーに臨む。オープン戦逆転Vへ、少女たちは軍神・西住監督のタクトで「パンツァーフォー」を続けていく。
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