◆第2戦「全ブルーム16-2全ウィード」(25日、横浜)
9得点の前戦を軽く凌駕する猛攻だった。全ブルームは25日、ブルームリーグ防衛に王手をかけて迎えた第2戦で16-2の大勝を収め、ストレート勝ちで防衛に成功した。同点の3回に東雲龍外野手(ハチナイ)が2試合連続本塁打となる3ランを放って勝ち越すと、その後も毎イニング得点を重ねた。
打線は初回、二川二水内野手(百合ヶ丘)の安打と東雲の二塁打で二死2、3塁とすると、五十嵐響子内野手(美城)の適時打で走者2人が生還し幸先よく2点を先制した。
先発の永井加奈子投手(ハチナイ)は初回に一緒1、2塁のピンチを無失点で切り抜けると、2回にも二死1、2塁のピンチを迎えたが指名打者の神楽ひかり投手(レヴュスタ)を一飛に抑え2回無失点で後半戦に弾みをつけた。
3回からは前戦同様、田中壱投手(百合ヶ丘)が登板したが、先頭の近藤妙子内野手(大洗女子)に安打を許すと一死から山吹沙綾内野手(バンドリ)にバックスクリーン直撃の同点2ランを浴び同点に追いつかれた。
それでも打線はその裏、先頭の王雨嘉内野手(百合ヶ丘)の死球、岡田怜外野手(新越谷)の安打で一死1、2塁とすると、東雲が全ウ2番手・エイスリン投手の低めのスプリットを右翼席場外まで流し打つ3ランを放ち勝ち越しに成功した。
これで勢いづいた打線は4回に有原翼内野手(ハチナイ)の2点適時打と岡田の適時打、中田奈緒内野手(新越谷)の押し出し死球、神崎蘭子外野手(美城)の適時打で一挙5点を奪うと、5回には二川の適時打で2点を加え、12-2と中盤の時点で10点差をつけた。
勝ち越してもらった田中は4回を1安打無失点で終えて降板した。5回からは川口息吹投手(新越谷)が登板。奥沢美咲に四球を与えるも後続を断ち、6回には一死2塁のピンチを迎えるも無失点で抑えた。
止まらない打線はその裏に一死1、3塁から有原が適時打を放ち1点を加えると、7回には無死から二川と代打・中村希内野手(新越谷)が2者連続ソロを放ち2点、8回には二死1、2塁から代打・竹富亜矢外野手(ハチナイ)が適時打を放ってさらに1点を加え野球少女リーグ史上最多16得点を奪って見せた。
10点を超える大量リードがありながらもベンチは7回から城ヶ崎莉嘉投手(美城)、双葉杏投手(美城)、城ヶ崎美嘉投手(美城)の鉄壁継投策を講じて全ウィード打線に付け入る隙を与えず、16-2の歴史的大勝利を挙げた。
出江史房監督(百合ヶ丘)は試合後、「緊張の連続でしたけど、連勝で防衛を決めることができてよかったです」と安堵。16得点の打線については、「皆さんの力が存分に発揮されましたね」とご満悦だった。
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