top of page
執筆者の写真事務局 野球少女リーグ

【美城】打線繋がらず首位陥落… 鷹富士またも無援護で援護率ワースト0.64


◆第5節「美城BS 2-5百合ヶ丘」(5日、京セラ大阪)


 “幸運の女神”も援護運には見放されている。美城は5日、本拠地での百合ヶ丘戦に2-5で敗れ、第2節以降守ってきた首位の座からついに陥落した。先発の鷹富士茄子投手が7回途中2失点と好投したがこの日も打線の援護がなく2敗目(0勝)を喫した。


 鷹富士は初回、先頭の王雨嘉内野手を三邪飛に打ち取るとそこから3回まで1人の走者も許さぬパーフェクトな立ち上がりを見せた。


 鷹富士を援護したい打線は2回、先頭の神崎蘭子外野手が安打を放つと、アナスタシア外野手、初スタメンの緒方智絵里内野手も続き、無死満塁の絶好機を迎えた。しかし続く渋谷凛内野手が百合ヶ丘先発・白井夢結投手の直球に振り遅れて三振すると、神谷奈緒捕手も三振、日野茜外野手は左飛に倒れ1点も奪うことはできなかった。


 ここまで3試合で援護点はわずか2点とリーグワーストレベルの無援護に泣く鷹富士は4回、先頭の王に四球を与えると、二死3塁から吉村・Thi・梅内野手に適時打を浴び先制を許した。さらに6回には3本の安打で二死満塁のピンチを招くと、安藤鶴紗外野手に適時打を浴び2点目を失った。それでも後続を断ち、鷹富士は7回一死1塁の場面で降板した。


 無死満塁を逃した打線は3回以降8回まで百合ヶ丘投手陣に散発4安打に抑え込まれ、援護点どころか2塁すらも踏めなかった。結局鷹富士はこの日も打線の援護をもらえず、4試合28回で援護点2、援護率は0.64となり、清澄・愛宕洋榎投手の0.93(ウィード3登板を含む)を抜いてリーグワーストの援護率となった。


 鷹富士の後を継いだ2番手・双葉杏投手は回またぎの8回、四球と安打で二死1、3塁のピンチを招いたところで降板。3番手・佐久間まゆ投手が登板したが、内田眞悠理外野手に適時打を浴びると9回には二死2、3塁から妹島広夢内野手に2点適時打を許した0-5とされた。


 敗色濃厚の9回裏、神崎とアナスタシアの連打で無死2、3塁と百合ヶ丘2番手・江川樟美投手から反撃体制を作ると、二死となるも神谷が右翼線への適時二塁打を放ち2点を返した。続く途中出場の新田美波外野手が百合ヶ丘守護神・ミリアム投手から安打を放ち1、3塁としたが、北条加蓮外野手が右飛に倒れ首位陥落となった。


 首位陥落を受け姫川友紀監督は、「そら(無死満塁を活かせなきゃ)そう(始終劣勢にもなる)よ」とコメント。先発の鷹富士については、「防御率1.65で0勝2敗、可哀想になってくるね。野手陣を代表して謝罪します」と無援護を陳謝した。打線については、「反撃が遅すぎ。たしかに白井投手の直球は速いけど、遅くとも3回り目には対応しなくちゃ」と注文をつけ、「来週は“特攻”するよ」と意味深な言葉を残した。


 第2節から守り続けた首位の座を明け渡した美城だが、次週のハチナイ戦に勝利し百合ヶ丘が敗れれば得失点差で再び首位に返り咲くことができる。奇しくも自らの敗戦で崩れた“三竦み”。この混沌に乗じてハチナイ戦の連敗を止めてもらいたい。

閲覧数:3回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page