◆第9節「美城BS 4-6ハチナイ」(2日、京セラ大阪)
最悪の逆転負けだった。美城BSは2日、本拠地でのハチナイ戦に4-6で敗れ、今季のハチナイ戦負け越しが決まった。序盤に2点を先制し逆転されても再逆転に成功したが、最後は東雲龍内野手にド派手な逆転2ランを浴びた。
打線は初回から島村卯月内野手の適時打で1点を先制すると、2回には無死満塁から日野茜外野手の犠飛で2点目を加えた。しかし3回以降は立ち直ったハチナイ先発・倉敷舞子投手の落ちるカーブを攻略できなかった。
先発の鷹富士茄子投手は3回、二死2、3塁のピンチを背負うと、東雲に適時二塁打を浴び同点に追いつかれた。その後一時は立ち直るも疲れが見えた6回にまたも東雲に今度は左翼席への10号ソロを浴びリードを奪われた。結局鷹富士は本戦初被弾を含む6回3失点とQSには収めたものの自身ワーストの内容となった。
負けられない打線は7回、一死から3連打で満塁の好機を作り、島村の適時打で同点に追いつくと、守備から途中出場の新田美波外野手が犠飛を放ち4-3と勝ち越しに成功した。
しかし8回、3番手・双葉杏投手が一死1塁から東雲に2打席連発となる11号逆転2ランを浴びると、なお二死1塁から4番手・佐久間まゆ投手が初瀬麻里安内野手に適時二塁打を浴びこの回一挙3失点を喫した。
勝ちパターンの崩壊に打線も動揺。7回の逆転劇はどこへやら、その後はチャンスこそ作れど追いつくことはできず試合が終わった。
姫川友紀監督は試合後、東雲への2発5打点献上について「先月もあったよね？ちょっと(神谷)奈緒ちゃんのリードにも問題あるんじゃないの？」と苦言を呈した。打線については「とにかく残塁が多すぎ。他はともかく2回7回はもっと点取れたはずだよ。ただでさえ投手陣が疲れてきてるのに打線がこれでどうするのさ。次負けたらV逸なんだから危機感持ってよ」と奮起を促した。
監督の言葉通り、これで首位・百合ヶ丘の優勝マジックは2となった。次戦の横浜での直接対決で敗れれば目の前で胴上げを見せつけられる屈辱を味わうこととなる。過去3戦全敗の横浜でこれ以上サポーターのトラウマを増やさないでいただきたい。
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