◆第4節「美城BS 0-1ハチナイ」(15日、東京ドーム)
前回8得点の勢いはどこへやら、監督も首を傾げる零敗だった。美城BSは15日、敵地でのハチナイ戦に0-1で敗れた。ハチナイ戦初勝利のため、登板試合無敗の“勝利の女神”鷹富士茄子投手を先発させたが、打線があと1本を出せず振り分け戦から18試合目にして初めての零封負けを喫した。
打線は初回、ハチナイ先発・逢坂ここ投手の立ち上がりを攻め、日野茜外野手の四球と北条加蓮外野手、五十嵐内野手の安打で一死満塁の先制機を作った。この場面で打線は得点圏打率チームツートップの神崎蘭子外野手と高森藍子外野手を送り込んだが三振と右飛に終わり、絶好の好機を逸した。
鷹富士は初回を無失点で切り抜けたものの2回、先頭の岩城良美外野手に二塁打を浴びてピンチを迎えると、続く朝比奈いろは内野手に適時二塁打を浴び先制を許した。鷹富士はその後4回5回に得点圏に走者を許したが無失点に抑え、結局7回6安打4奪三振1失点と先発の役割を果たした。
鷹富士の後をつぎ2番手で登板した小早川紗枝投手は、ハチナイのクリーンアップを2三振を含む三者凡退に抑え、前回登板(1回3失点)の悔しさを晴らした。
初回の好機を逸した打線はその後2回と4回に走者を2塁に置く好機を作ったが後続が倒れた。その後6回には、五十嵐の二塁打と神崎、前川みく内野手の四球で初回以来の二死満塁の好機を作ったが、この日2出塁の神谷が三飛に倒れ得点には至らなかった。
7回以降はハチナイの勝利継投を前に打者9人誰も塁に出ることができず、東京ドーム4連敗が決まった。
この結果に姫川友紀監督も「なんだかなぁ」と首を傾げた。先発の鷹富士については、「よく投げてくれたよ。先に点を取られたことを茄子さんは気にするかもしれないけど、1点くらいなら全然問題ないよ」とコメントした一方で、「先週8点も取ったのに、東京来た瞬間こうも打てなくなるものなの?」と無得点の打線に対して疑問を口にした。また、第5節以降の選手起用については、「再来週からは(渋谷)凛ちゃんとアーニャ(アナスタシア)ちゃんをスタメンに入れて、藍子ちゃんとみくちゃんを休ませる予定だよ」と話した。
これで美城は開幕後初の節内負け越しとなり、第2試合で百合ヶ丘が大勝したため2位との勝ち点差がなくなった。優勝へ向けて、次戦の清澄戦(あるいは新越谷戦)は絶対に落とせない試合となった。
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