「美城BS 5-0新越谷」(22日、京セラ大阪)
マウンドは“神童”の独壇場となった。美城BSは22日、本拠地・京セラドーム大阪に戻っての新越谷戦に5-0で勝利した。敗戦すればウィードリーグ行きが確定する絶体絶命のピンチだったが、若き左腕の快投で立て直した。
先週、横浜で大逆転サヨナラ負けを喫した美城だったが、打線の勢いは失ってはいなかった。初回に日野茜外野手が初球からコースヒットで出塁すると一死2塁から島村卯月が左翼への適時二塁打を放ち幸先よく先制点を挙げた。2回には神谷奈緒捕手から3連打で一死満塁とすると、日野の二ゴロ、北条加蓮外野手のポテンヒットで一挙3点を追加した。4回は再び神谷からの連打で無死1、3塁とし渋谷凛内野手の二ゴロで1点を追加し5-0とした。
先発の赤城みりあ投手は“神童”の名に相応しい快投ぶりを披露。オープン戦10戦8勝の新越谷相手に8回まで3安打10奪三振無失点の内容で試合を支配した。オープン戦で5割以上の打率を叩き出した中村希内野手や岡田怜外野手を前にしても赤城は全く動じなかった。9回は城ヶ崎莉嘉投手が登板して1回無安打無失点で抑え試合を決めた。
試合後お立ち台に立った赤城は今日の内容について「すっごく楽しかった!(新越谷は)情報通り強かったけど、チームのみんなと始まる前にいっぱいお話しして勝てたからみんなのおかげだよ!」と満面の笑みでナインを立てた。試合後姫川友紀監督は「これぞ“神童”って感じだったね!みりあちゃんが繋いでくれた希望、絶対に無駄にしないよ!『逆襲の美城』お見せしますよ!」と力強く話した。
これで美城は現時点でグループBの2位に急浮上した。今日の大洗女子の結果次第では、ブルームリーグ圏内で最終節に臨むことになる。最終節の大洗女子戦にも勝利し、『逆襲の美城』を世に轟かせることができるか。
Comments