◆第10節「百合ヶ丘4-9清澄高校」(30日、横浜)
“無敵の”横浜で“無敵の”投手陣が崩壊した。百合ヶ丘は30日、清澄高校との今季最終戦に4-9で敗れ、第2節第3日(バンドリ戦)以来7ヶ月ぶりの本拠地敗戦となった。先発の六角汐里投手が2被弾により5回2失点で降板すると6回に登板した倉又雪陽投手、立原紗癒投手が相次いで打たれた。
3勝目を狙う六角は2回に先頭の上重漫内野手にソロを浴びると、逆転してもらった後の4回にも竹井久外野手にソロを浴びて同点に追いつかれ5回2失点でマウンドを降りた。
打線は0-1の2回、先頭の安藤鶴紗外野手が安打を放ち出塁すると、指名打者としてスタメン出場を果たした白井夢結投手もいきなり安打を放って繋ぎ無死1、2塁の好機を作った。その後、遠藤亜羅椰外野手がすかさず適時二塁打を放ち同点に追いついた。そして二死を取られるも二死2、3塁から二川二水内野手の勝ち越し適時打で2-1とリードを奪った。
試合は2-2のまま6回に突入し、ベンチは2番手・倉又を送り込んだ。しかし倉又は一死1、2塁から船久保浩子内野手に適時打二塁打を浴びて勝ち越しを許すと、続く染谷まこ捕手にも適時打を浴びノックアウトとなった。倉又の後を受けた3番手・立原も犠飛の後2適時打を含む4連打を浴びさらに4点を奪われノックアウト。最後は4番手・田村那岐投手が竹井を三直に打ち取ったがこの回だけで計6失点となった。
6点ビハインドを背負った打線はその裏、二死から白井が左翼席への1号ソロを放ち1点を返すと、7回には森辰姫外野手の二塁打から二死3塁とし王雨嘉内野手の内野ゴロの間にさらに1点を返した。
しかし田村は3イニングス目となった8回、宮永咲内野手の二塁打から二死3塁のピンチを招き、新子憧内野手にダメ押しの適時打を浴びた。
何とか反撃したい打線だったが、清澄3番手・姉帯豊音投手の前に9回に一死1、2塁の好機を作るも妹島広夢、吉村・Thi・梅両内野手が凡退し7ヶ月ぶりの本拠地敗戦となった。
出江史房PMは試合後、「こういうこともあります。優勝争いの最中でなかっただけ僥倖と思いましょう」と前を向いた。DH起用の白井については「結局全打席出塁ですか。ホームランも打っちゃって、来季の楽しみがまたひとつ増えましたね」と不敵に微笑んだ。
百合ヶ丘は次戦、優勝争いを演じた2位・美城との今季最終戦を行う。対美城は現状4勝5敗と負け越しているため、是非とも勝って5割で終えたいところだ。また、美城とは来季もブルームで戦うことが決まっているだけに、最後まで隙を見せたくはない。
(PM:プレイングマネージャー)
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