「百合ヶ丘2-3美城BS」(10日、京セラ大阪)
難敵・美城にまた勝てなかった。百合ヶ丘は10日、敵地・京セラドーム大阪での美城BS戦に2-3で敗れた。先週のハチナイ戦に勝利して得た貯金1はわずか1週間で失われた。
先発の田中壱投手は立ち上がり、先頭の日野茜外野手に安打と盗塁を許して無死2塁のピンチを作るものの後続を抑えて無失点で切り抜けた。この日のマスクは打撃不振の一柳梨璃捕手に代わり、本戦初出場の真島百由捕手が被っていた。
2回も難なく抑えていたが3回、一死から連打で1、3塁のピンチを迎えると島村卯月内野手に適時打を浴び先制点を許した。4回は立ち直り三者凡退に抑えるも5回、再び島村に適時打を浴びた。後続の五十嵐響子内野手を併殺に取り最小失点で切り抜けたものの、田中は5.1回8安打2失点と最低限の活躍に留まった。
田中を援護したい打線は6回、二川二水内野手からの3連打で一死満塁の好機を作ると、妹島広夢内野手が美城先発・鷹富士茄子投手から2点適時打を放って同点に追いつき、田中の負けを消した。
8回には美城2番手・城ヶ崎莉嘉投手から吉村・Thi・梅内野手の二塁打などで二死3塁の勝ち越し機を作ったが、妹島が見逃し三振に倒れ好機を逸した。
するとその裏、3イニングス目のマウンドとなった2番手・倉又雪陽投手が一死1、2塁のピンチを招くと、2ヶ月前にサヨナラ打を浴びた神崎蘭子外野手に適時二塁打を許して勝ち越された。
1点ビハインドとなった9回は、美城守護神・城ヶ崎美嘉投手の前に真島が二死から出塁するも、天野天葉外野手が痛烈な一直に倒れた。
敗戦を受け出江史房PMは、「リードを奪うチャンスは確かにありましたが、それを活かせなかった結果です」と話した。先発の田中については、「(初マスクの)真島さんとの意思疎通が十分ではなかったように見えました」とコメントした。
これで5割に転落した百合ヶ丘は、美城に勝ち点差6をつけられ、首位争いから少し後退した。来週は本拠地・横浜に戻り、最下位の清澄を迎える。オープン戦以来の対戦となるが確実に勝利し、再び上昇していきたい。
(※PM=プレイングマネージャー)
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