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【百合ヶ丘】ついにM5点灯!史上最多17得点で美城完全粉砕!

◆第8節「百合ヶ丘17-2美城BS」(11日、横浜)


 歴史的な大勝利だ。百合ヶ丘は11日、本拠地で迎えた美城戦に17-2で大勝し、ついに優勝マジック5を点灯させた。2回に打者15人の猛攻で9点を奪ってリードすると、その後も打線が繋がり美城投手陣を完全に粉砕した。


 初回、遠藤亜羅椰外野手のヒットから二死1、2塁の好機を作ると、安藤鶴紗外野手の適時打で先制した。


 先発の六角汐里投手は直後の2回にアナスタシア外野手と神谷奈緒捕手にソロを浴び2点を奪われたが、それ以外は得点圏に走者を置きながらも粘りの投球で抑えた。しかしその粘りで球数を増やした六角は5回無死2塁で降板することとなった。


 逆転を許した打線はここで火がついた。2回裏、この日7番に下がった王雨嘉内野手の安打から一死2塁の同点機を作ると、天野天葉外野手の適時二塁打で同点に追いついた。その後さらに二川二水内野手、遠藤、妹島広夢内野手、吉村・Thi・梅内野手にも適時打が飛び出して一挙4点を勝ち越し、美城先発・本田未央投手をノックアウトさせると、なおも二死1、3塁の好機を美城2番手・小早川紗枝投手から作り、王の第1号3ランで3点を加えた。その後二川にこの回2本目の適時打がさらに飛び出しこの回一挙9点を奪った。


 猛攻はまだ終わらない。3回には妹島の2号ソロ、4回には真島百由捕手の適時打で1点ずつを加えると、6回には無死1、3塁から天野、二川の適時打と吉村の敵失、安藤の適時二塁打で一挙4点を奪った。その後7回には、二川がこの日5安打目となる安打で出塁して遠藤が適時二塁打を放ち1点を加え、打者47人、25安打17得点の歴史的猛攻を締め括った。8回にも吉村が安打を放つも安藤の併殺もありこの回は3人で攻撃を終えた。

 

 投げては5回、六角が残した無死2塁のピンチを2番手・倉又雪陽投手が無失点に抑え勝ち投手の権利を得ると6回も無失点に抑え2回1安打無失点。その後は田村那岐投手が7、8回、江川樟美投手が9回を無安打無失点に抑え歴史的大勝に花を添えた。


 出江史房PMは試合後、史上最多17得点の打線について「怖いぐらいに打線が繋がりましたね。味方ながら恐ろしいです」と畏敬のコメントを残した。六角については「本当はもう少しスイスイ行ってほしかったところではありますが、3回以降の反撃を食い止めたことは素晴らしいですね」と一定の評価を下した。優勝マジック点灯については「このような勝ち方でマジックは点きましたが、1勝は1勝。次で敗れればまた消えるかもしれませんので、兜の緒を締め直して戦っていきます」とコメントした。


 これで百合ヶ丘はマジック5を点灯させ、いよいよ優勝へのカウントダウンが始まった。次のハチナイ戦で甲子園での雪辱を果たし、マジックを減らしてもらいたい。

(PM:プレイングマネージャー)

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