清澄高校は27日の第2節入れ替え戦(vs バンドリ)に延長戦の末5-2で勝利し、ブルームリーグ昇格を果たした。この試合は1点リードの8回裏にエイスリン投手が同点に追いつかれ、9回裏に末原恭子投手が一死1、3塁の大ピンチを招いたものの、染谷まこ捕手の「機転」でピンチを切り抜け、その後の勝利につなげた。
その機転が見られたのは一死1、3塁の場面。末原はここまで得意のシンカーが甘く入り続け、対戦した3人の打者全てに痛打されていた(先頭打者は左飛であったが)。その状況で染谷は、打席の牛込りみ内野手に対して内角高めのシンカーを要求し投飛併殺に打ち取ったのだ。
この染谷の配球について、野球少女リーグの配信試合を実況する芹川氏は本紙の取材に対し、憶測に過ぎないと前置きした上でこう語った。
「バンドリベンチがあの場面でスクイズを選択することは、先週の試合(百合ヶ丘戦)を見ればある程度は予測できたでしょう。そしてスクイズをする時、打者は何が何でもバットに当てないといけませんので、高めに投げておけば相手の成功率を下げられます。さらに最近のバンドリは3塁走者の走塁ミスが目立っており、フライに出来れば併殺も狙いやすいと見たのでしょう。実際この方法で百合ヶ丘はバンドリのスクイズを阻止しましたからね。染谷捕手もよく投げさせましたし、末原投手も勇気持って高めに投げ切れましたね。」
この機転でブルームリーグへの昇格を果たした清澄。新たなスタートとなる4月3日の相手はいきなり首位を走る難敵・美城となった。敵地・京セラドーム大阪で清澄の逆転物語第2章を白星でスタートしてもらいたい。
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