「清澄4x-3レヴュスタ」(26日、バンテリン)
江口セーラがオープン戦の雪辱を果たした。清澄高校は26日、本拠地にレヴュスタを迎えて行われた前半最終戦をサヨナラ勝利で飾った。オープン戦11回11失点(2登板)と全くアピール出来なかった江口セーラ投手が9回116球の力投を見せ、初白星を掴んだ。
江口はオープン戦での2登板で課題となっていた立ち上がりを難なく三者凡退で切り抜けると、その後は快調に飛ばして3回を1安打無失点の投球で終えた。
先制して江口を援護したい打線だったが、2回と3回に訪れたチャンスを活かすことが出来ず、3回まで4安打無得点に終わってしまう。
すると4回表、江口が無死から3連打を浴びて1点を先制されると、なおも一死2、3塁から巴珠緒内野手、野々宮ララフィン外野手に連続適時打を浴びて合計3点を奪われてしまった。
それでもこの日の清澄は一味違った。直後の4回裏、先頭の竹井久外野手の安打を皮切りに振り分け戦初スタメンの花田煌内野手、初めて7番に下がった高鴨穏乃外野手の連打で無死満塁の大チャンスを作った。このチャンスを、振り分け戦初スタメンの臼沢塞捕手が適時打で活かし1点を返すと、なおも無死満塁から初スタメンの小瀬川白望外野手の犠飛でさらに1点を返した。後続は打ち取られたものの先制された直後に1点差まで詰め寄ることに成功した。
5回には好調の新子憧内野手が出塁すると、一死2塁から竹井が右中間を破る適時二塁打で3-3の同点に追いついた。
4回に3点を失った江口は5回以降立ち直り、7回までの3イニングを完璧に抑えた。7回は代打の関係で捕手が愛宕絹恵捕手に代わったが特に違和感なく投球できていた。8回に安打と犠打で一死2塁のピンチを迎えたが、後続を慌てず打ち取った。捕手が染谷まこ捕手に代わった9回には二塁打と四球で無死1、2塁とされたが、野々宮のバントを三塁で封殺すると、続く石動双葉外野手を併殺打に打ち取り、見事9イニングを投げ抜いた。
8回に一死1、3塁のチャンスを作りながら活かせなかった打線は9回裏、延長を見越したレヴュスタ4番手・胡蝶静羽投手から染谷が二塁打を放つと、新子のこの日4安打目となる安打で無死1、3塁とした。この場面で打席に立った宮永照外野手が外角低めのHスライダーを弾き返す適時打を放ち、劇的なサヨナラ勝利となった。
この勝利について赤土晴絵監督は、「オープン戦であまり良い結果が出なかった(江口)セーラが最後まで行ってくれて、打線も先制されても諦めずに繋ぐ野球で追いついてくれて。投打が相互に刺激し合った結果だと思います」と少し涙を浮かべながら話した。
これで清澄は2勝1敗得失点差+3の2位で振り分け戦を折り返した。オープン戦最下位の雪辱を果たし、ブルームリーグへと駒を進めてもらいたい。
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