「清澄高校1x-0新越谷」(24日、バンテリン)
最後まで諦めない強さに神が微笑んだ。清澄高校は24日、新越谷高校との入れ替え戦に1x-0のサヨナラで勝利してブルームリーグ残留を決めた。エース・原村和投手をはじめとした投手陣が、ピンチを招きながらも新越谷打線に本塁を踏ませず、9回に生まれた僅かな好機を打線が逃さずものにした。
先発の原村は立ち上がりから連打を浴びて無死1、2塁のピンチを作ったが、勝負強い岡田怜外野手を三ゴロ併殺に斬ると中田奈緒内野手も抑え無失点で切り抜けた。
一方の打線は新越谷先発の武田詠深投手に手も足も出なかった。7回まで1人の走者も出すことができず、8回に二死から上重漫内野手が四球で出塁するも染谷まこ捕手が二ゴロに終わり、8回まで無安打投球をされてしまった。
原村は2回以降は持ち味を発揮。4者連続三振を奪うなど新越谷打線に3塁を踏ませなかった。しかし7回先頭の中田に安打を許すと、一死後川﨑稜内野手にも安打を浴び1、2塁とされた。それでも原村は続く大村白菊外野手を遊ゴロ併殺に打ち取り7回を6安打5奪三振無失点にまとめた。
8回は2番手・エイスリン投手が無失点に抑えるも9回、3番手・末原恭子投手が二死から連打を許し1、3塁のピンチを招いた。それでも大村を一直に打ち取り絶体絶命のピンチを切り抜けた。
すると打線はその裏、先頭の松実玄内野手がチーム初安打で出塁すると、投手交代後、代打・宮永咲内野手の犠打で2塁へ進んだ。高鴨穏乃外野手は三ゴロに倒れるものの、清水谷竜華外野手の安打で1、3塁とサヨナラの好機を作ると、新子憧内野手が新越谷2番手・朝倉智景投手のスプリットを左前に落としサヨナラ勝ちを決めた。
赤土晴絵監督は試合後、「投手も野手も最後まで諦めずに良くやってくれました」と選手をたたえた。先発の原村については、「今日の(原村)ノドカは一段と神々しかったです」と話した。打線については、「今日は武田投手に完敗でしたね。次回の対戦では打ち崩せるように対策していきます」とリベンジを誓った。
これで次節のブルームリーグ残留が決まった清澄だが次週の相手は首位の美城BS。前節では1-8と大敗した相手だけに今度は一矢報いたいところだ。
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