「美城BS 1-0ハチナイ」(15日、東京ドーム)
不振の遊撃手の復帰は積極的判断なのか、それとも…?美城ブレイブスターズ・姫川友紀監督は東京での敗戦後インタビューにて渋谷凛内野手、アナスタシア投手の次戦からのスタメン起用を明言。同時に前川みく内野手、高森藍子外野手のスタメン落ちも発表した。普通ならば渋谷の調子が戻ってきたためのスタメン復帰と考えられるが、今回はそれだけではなさそうだ。
渋谷は参入から本戦第2節まで、不動の遊撃手として出場を続けていたが、本戦に入ってから打撃の調子が上がらず第2節終了時点で打率.130と低迷した。
この不振を見かねた姫川監督は第3節以降渋谷をベンチスタートとし、多田李衣菜内野手や前川みく内野手でその穴を埋めようとした。しかし多田は3試合で.125(8-1)1打点、前川は同じく3試合で.200(10-2)1打点とレギュラーとして定着するには少し物足りない成績に終わった。
特に多田が結果を出せなかったことは大きく、前川を起用するために正二塁手の島村卯月内野手を慣れない遊撃手として起用せざるを得なくなった。また島村は打線では3番に座る。慣れない守備位置と重圧のかかるクリーンアップを同時に任された島村の心労は推して知るべしだろう。
このように、今の美城の二遊間事情は打撃面で困窮状態にあると言え、今回の渋谷のスタメン復帰も、代役が結果を出せなかったために、復調はしていないが仕方なくスタメンに復帰することになったという消極的判断と見ることもできる。
果たして、スタメンに復帰した渋谷は復調した打撃を見せられるのか。サポーターの注目が集まる。
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