◆第1節「美城5-1清澄」(5日、京セラ大阪)
会心の勝利だった。美城は5日、今季の開幕戦となる清澄戦に5-1で勝利した。投げては昨季7QSの開幕投手・鷹富士茄子投手がこの日も6回1失点でQSを記録し、打っては日野茜外野手が、1号3ランを含む4安打4打点の活躍で勝利に導いた。
昨季防御率1.77と抜群の安定感を見せていた鷹富士はこの日も持ち前の粘りを見せ、ピンチを招いても最小失点で踏みとどまった。失点は4回に1点を失ったのみで6回7安打1失点とこの日もQSを達成した。これで鷹富士は昨季からの公式戦連続QS記録を10試合に伸ばした(※)。
打線は2回、無死から島村卯月内野手が安打を放つと、二死となるも北条加蓮外野手が続いて1、2塁と好機が広がり、続く渋谷凛内野手の適時打で先制点を奪った。昨季打撃不振に苦しんだ名手が最高の滑り出しを見せた。さらに二死1、2塁から続く日野が江口セーラ投手の直球を捉えて左翼席への1号3ランを放った。昨季0本塁打に終わったリードオフウーマンの大きな一発で美城が4点をリードした。
鷹富士が上重漫内野手に適時打を浴び1点を失った4回、なおも一死1、2塁と一発同点のピンチを迎えていたが、船久保浩子内野手を低め一杯の見逃し三振に仕留めるとスタートしていた二走・宮永照外野手を神谷奈緒捕手が3塁で刺しピンチを脱出した。昨季ブルーム唯一の4盗塁阻止を決めた強肩が今季も発動した。
打線は3回以降も好機は作っていたがあと一本が出ず試合は進み6回、安打で出塁した神谷を二死ながら3塁に置くと、ここまで3安打の日野がこの日4安打目となる適時打を放ち待望の追加点を奪った。8回の好機で迎えた第5打席は凡退したものの、結局日野は5打数4安打、1本塁打4打点の大爆発となった。
7回からは昨季の開幕投手・赤城みりあ投手が2番手として登板し、2イニングを完璧に抑えると、9回は3番手・双葉杏投手が一死2塁のピンチを招くも無失点に抑えた。
姫川友紀監督は試合後、開幕戦勝利について「やっと白星発進できたよ」と安堵。昨季は振り分け戦、本戦前半、本戦後半と3度の開幕全てで敗れており、まさに“4度目の正直”となった。鷹富士については、「今日も安定してたね。10連続(QS)?さすがだね」と絶賛した。
開幕戦に4点差で勝利し、首位で走り出した美城は次戦仙台に乗り込み、新越谷に零封勝利したナムコとの試合に臨む。お披露目戦で5点差大敗を喫した相手にリベンジを果たすことができるか。
Comments