3月6日のバンドリ戦で3ヶ月ぶりに先発し、勝利を挙げた本田未央投手。美城では開幕前からエースと目されていた彼女だったが、3ヶ月前のお披露目戦で2回5失点と打ち込まれて以降この日まで一度も試合に登板しなかった。それでも、チームからの信頼は一切揺るがず、お立ち台からダグアウトに戻る時には万雷の拍手で迎えられた。
なぜ本田はここまでチームに愛されているのか。取材班は試合翌日のダウン練習にお邪魔し、選手やコーチへの取材を行った。
◆「感謝の気持ちがストレート」
まず取材を行ったのは、チームを見渡す扇の要・神谷奈緒捕手。彼女は本田について、「感謝の気持ちを誰よりもストレートに表現してるな。聞いてるこっちが照れるくらい。昨日のインタビューでもそうだったけど、未央はどの場面でも周りへの感謝を忘れないし、誰でもわかるくらいストレートに伝えられる。だからみんなに愛されてるんだとアタシは思う」と話してくれた。
◆「未央ちゃんがチームを愛しているから」
続いて取材したのは、打撃好調の高森藍子外野手。彼女は本田について、「未央ちゃんがチームのみんなを愛しているから、ですね。未央ちゃんは誰にでもフランクに接しますし、好意を素直に表現できるんです。スキンシップがちょっと激しい時もありますけど、全然イヤだと感じません」と答えた。
◆「星のような存在」
最後は、コーチという立場で投手陣を見つめる高垣楓投手兼任コーチ。兼任コーチは本田を「チームでは星のような存在ですね」と評した。彼女は続けて「美城の投手陣はみんなグラウンドへの出入りだけでなく、ブルペンの出入りの時にも一礼をするんですがこっちから指示したわけではないんです。気になって訊いてみたら、未央ちゃんがやっているのを見て始めたと。言葉にせずとも行動でみんなを導く、星のような存在だと思いました。今後もチームの星であって“ほし”いですね」と話した。
この取材を通じて、本田の純粋さや誠実さの積み重ねが今のチーム内での評価に繋がっていることが明らかとなった。ローテーション通りであれば次回登板は第4節第1日とみられる本田。次回も結果を出し、さらにチームでの評価を上げてもらいたい。
最後に、お忙しい中快く取材を受けていただいた選手、コーチ、球団に感謝申し上げます。
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