大阪美城球団は30日、球団の今季全試合を終了したことを報告する“総括記者会見”を開催した。会見に出席した桐生つかさ球団社長は来季の到達目標として、“最低限5割以上”と“最低限3位”を達成させることを同席した姫川友紀監督に厳命した。
今季の美城は開幕3連勝を飾り最高のスタートを切ったかに見えたが直後に3連敗。その後も勝率5割前後を行ったり来たりのシーズン進行で進み、最終節で5連敗を喫して半ば定位置と化していた3位からも転げ落ちての12勝15敗3分、4位でフィニッシュとなった。
桐生社長は会見の中で、2年連続のタイトル獲得となった五十嵐響子内野手や日野茜外野手など選手個人の活躍を高く評価しながらも、この5連敗とその後のエキシビジョンマッチでの戦いぶり、そして北海道、百合ヶ丘との対戦成績の悪さについては厳しく評価。後者に対しては「同じ投手をぶつけられながら、対策は施せなかったのか甚だ疑問だ」と疑問を呈するにとどまったが、前者に対しては、「投打間でチームが分裂していると言われても仕方がない。打てば打たれ、打たれねば打てない。このような現状が続くようならば、こちらも現場により深く関わっていかなければならない」と酷評しフロントの現場介入も示唆させる言葉を残した。
桐生社長は来季のチーム展望について、「あくまでも現場主導で来季も運営していく」と強調した上で、「レギュレーションが確定していない中ではあるが、『最低限勝率5割』と『最低限3位以上』は必ず達するよう求めたい」と厳命し、続けて「あくまでも優勝を目指してほしいが、この2つを来季果たせなかった場合は姫川監督含め“大ナタ”を振るわねばならないことを覚悟してほしい」と姫川政権への“ラストチャンス”とも取れる発言まで飛び出した。
これを受け姫川監督は「これだけ素晴らしい戦力をもらっておきながら、優勝はおろか4位という成績に終わってしまったのは紛れもなく私の力不足」と陳謝した上で、「来季は背水の覚悟で、必ず優勝を目指します」と力強く決意した。
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