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執筆者の写真事務局 野球少女リーグ

【新越谷】笑顔なきサヨナラ勝ち…ウィードリーグからの逆襲を誓う!

「新越谷4x-3百合ヶ丘」(30日、メットライフ)


 笑顔はなかった。9回裏にキャプテン岡田怜外野手がライトへのタイムリーを放ちサヨナラ勝ちを決めたが、得失点差で2位美城を上回ることができず3位が確定し、ウィードリーグ行きが決まったためである。


 首位百合ヶ丘との一戦。新越谷はこの一戦で12点差以上をつけての勝利がブルームリーグ進出への条件であった。しかし、百合ヶ丘は勝てば振り分け戦6戦全勝で終えることがあって先発投手にエース白井夢結投手を起用しており、その条件を満たすことは極めて困難であったが、奇跡を信じて武田詠深投手を先発投手に起用した。エース同士の投げ合いになるかと思われたが、試合は1回裏から動く。新越谷は白井から先頭打者の中村希内野手がセンター前にヒットを放ち出塁すると、2番菊坂胡蝶外野手が確実に送りバントを決めて中村は2塁へ進塁する。続く岡田がセンター前ヒットを放ち1アウト1,3塁とすると、4番中田奈緒選手がセンター前へはじき返し1点を先制する。


 ブルームリーグ進出へあと11点…しかし、2回から4回まで三者凡退に抑えられ徐々に追い込まれていく。それでも5回まで武田が好投を見せると、その裏先頭打者の川崎稜内野手がセンター前ヒットを放つと、続く山崎珠姫捕手が送りバントを決めてチャンスを作ると、続く藤田菫内野手がライトへのヒットを放ち、川崎が本塁に生還して2-0とすると、中村、菊坂がヒットでつなぎ、岡田がレフトへの犠牲フライを打ち3-0とする。これでブルームリーグ進出へあと8点とする。


 しかし、武田は序盤から飛ばしていたのか、6回表に力尽きてしまう。先頭打者の妹島広夢内野手に四球を与えたところで89球。ここでアンナ・カートランド監督は2番手投手の中山投手に投手交代する。しかし、安藤鶴紗外野手にライト前にはじき返されると、二者連続三振で2アウトまでこぎつけるものの、内田眞悠理外野手にセンターへはじき返され1点を許す。

 

 続く7回表も中山は2アウトから二川二水内野手に二塁打を浴びると、妹島にはライトへ運ばれさらに1点を献上してしまう。

 8回表は3番手投手川口息吹投手が走者を許しながら無失点に抑え3-2のまま8回裏を迎える。この回で11点以上取らなければブルームリーグ進出へ道が途絶える。しかし、百合ヶ丘3番手投手の倉又雪陽投手に対して菊坂がセンターフライ、岡田が三振に抑えられ2アウトに。しかし、中田が二塁打で出塁すると、続く月映巴内野手が申告敬遠で出塁しチャンスを作る。だが、続く川崎がセンターフライに倒れブルームリーグ進出への道が途絶えてしまった。


 このショックからか、9回表には守護神の朝倉智景投手が二川に同点二塁打を許し3-3とされてしまう。それでも新越谷は最後の意地を見せる。9回裏、百合ヶ丘4番手投手江川樟美投手から途中出場の大島留々外野手が二塁打で出塁すると、中村が申告敬遠で出塁し1アウト1,2塁のチャンスを作ると、菊坂が四球を選び満塁に。そして続く岡田がライトへのヒットを放ち、サヨナラ勝ちを決めた。


 オープン戦の戦いぶりから、死のグループBといえどもブルームリーグ進出は果たすであろうという予想があったが、3勝3敗得失点差-6の3位で終わりまさかのウィードリーグ行きが決まった。カートランド監督は「勝負事ですからこういうことがあります。来週から次の戦いが始まりますから落ち込んではいられません」とコメントを残したが、ショックは隠しきれなかった。


 来週からはウィードリーグでの戦いが始まる。初代王者になるのためにもいつまでもウィードリーグにいるわけにはいかない。新越谷の逆襲はここから始まる。



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