◆第6節入れ替え戦「新越谷4-1大洗女子」(7月31日、ベルーナ)
やはり櫻華は本拠地で強かった。新越谷は31日、大洗女子との2度目の入れ替え戦に4-1で勝利し、次節のブルーム残留を決めた。昇格後苦しんでいた若き大砲の復活ソロで先制すれば、絶対的エースが“伝説の魔球”を駆使し相手打線を翻弄し、本拠地12連勝を飾った。
先発のエース・武田詠深投手は立ち上がり、二死から佐々木あけび外野手に二塁打を浴び走者を得点圏に置いたが、続く五十鈴華内野手を二ゴロに打ち取り無失点で切り抜けた。
打線は2回、5番に座る若き大砲・月映巴内野手が、大洗女子エース・武部沙織投手の内角スライダーを豪快に弾き返し、右翼席に突き刺さる先制ソロを放ってみせた。月映巴はこれが昇格後初アーチであった。
援護をもらった武田は直後の3回、先頭のツチヤ内野手に三塁線を破る二塁打を浴び同点のピンチを招いた。それでも武田は魔球“あの球”を効果的に駆使して大洗打線を翻弄。後続を三振と左飛2本に抑えリードを守った。
すると打線はその裏、武田の“正妻”・山崎珠姫捕手が武部の失投を捉えたソロで2点目を奪うと、中村希内野手、菊坂胡蝶外野手の連打と岡田怜外野手の四球で作った一死満塁の好機で中田奈緒内野手が左翼手前にポトリと落とす適時打を放ち2点を追加した。
4点のリードをもらった武田は4回にも二死から二塁打を浴びるも後続を抑え、結局5.0回4安打無失点と先発の役目を果たしマウンドを降りた。
2番手で登板した中山投手は回またぎの7回、一死1、3塁のピンチを招くと、杉山清美外野手の犠飛で1点を失ったが、後続を3番手・朝倉智景投手が1球で断ち、追加点のピンチを防いだ。
打線はその裏、2つの死球と安打で二死満塁の好機を作ったが、この日不調の藤田菫内野手が中飛に倒れ5点目は奪えなかった。
8回は4番手・川口息吹投手が登板したが、連打で無死1、2塁とされると一死後もう1安打浴び満塁のピンチを招いた。それでも川口は後続を捕邪飛と三ゴロに打ち取り大ピンチを無失点で片付けた。9回は守護神・川原光投手が無失点で試合を締めた。
これまでの入れ替え戦では偶数節で入れ替えが発生し2節連続のブルーム防衛はなかったが、新越谷はこの勝利で初めて2節連続の防衛に成功した。また本拠地での連勝も12に伸び、本拠地無敗記録も続いている。この勢いを甲子園にも持って行きたいところだ。
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