◆第8節「新越谷6-8ハチナイ」(延長10回)(11日、ベルーナ)
“あと一球”から暗転した。新越谷は11日、オープン戦から12連勝中のベルーナドームでのハチナイ戦に延長戦の末6-8で破れた。6回に藤田菫内野手の適時打でリードを奪うも守護神・川原光投手が9回二死2ストライクから同点に追いつかれ、10回に朝倉智景投手が今週も崩れた。
打線は初回、一死から菊坂胡蝶外野手が二塁打を放つと、昇格後本戦全試合安打を続ける岡田怜外野手が適時二塁打を放ち1点を先制した。
先発の吉川和美投手は直後の2回、先頭の岩城良美外野手に死球を与えると、一死1、3塁から2本の適時打と犠飛を浴び3点を失った。それでも吉川は3回以降立ち直り、5回3失点で最低限試合を作った。
追いつきたい打線は5回、石垣環内野手と藤田の安打で一死1、3塁とすると、中村希内野手と菊坂の適時打で3-3の同点に追いついた。さらに6回、月映巴内野手の安打と石垣の二塁打で二死2、3塁の勝ち越し機を作ると、ここまで2安打の藤田が勝ち越しの適時二塁打を放ち5-3と勝ち越しに成功した。
6回からは2番手、中山投手が登板した。本戦7連投目の中山だったが、2回を3安打無失点に抑えリードを守った。8回は3番手・川口息吹投手が登板し、3塁に走者を許すも無失点に抑えた。
9回は守護神・川原が登板し、スイスイと二死を奪って野崎夕姫外野手に対しても0ボール2ストライクまで追い込んだ。しかし「あと1球」から状況は一変する。2ボール2ストライクからの5球目を中安にされると、続く朝比奈いろは内野手に対しても0ボール2ストライクまで追い込むも1ボール2ストライクからの4球目のスライダーを左翼席まで運ばれて同点に追いつかれ、まさかセーブ失敗となった。勝ち越しは許さなかったものの、その裏でサヨナラを決められず延長戦に入った。
タイブレークの延長10回、マウンドに上がった5番手・朝倉は泉田京香外野手の送りバントこそ失敗させるも、続く椎名ゆかり捕手に勝ち越しの適時二塁打を許すと、二死2、3塁から初瀬麻里安内野手にも適時打を浴び3点を失った。
リードを許した打線はその裏、代打・浅井花代子捕手の適時二塁打で1点を返し、なおも無死2、3塁の同点機を作ったが、岡田が三直、中田奈緒内野手が見逃し三振、月映巴が遊ゴロに倒れ、本拠地での連勝は12で止まった。
アンナ・カートランド監督は試合後、2戦連続の逆転負けについて「勝ちパターンがリードを守れていないので心配です。今後の運用について色々考えねばなりませんね」と肩を落とした。本拠地連勝ストップについては「連勝はいつかは止まります。止まった次の試合(第8節入れ替え戦)で勝てるかが大事です」とナインにハッパをかけた。
これで新越谷は3位・ハチナイとの勝ち点差が15となり、たとえ第8節入れ替え戦で残留したとしても第9節入れ替え戦を回避できないことが確定した。年間3位の可能性は残されているが、最後まで降格と隣り合わせのシーズンを送ることとなった。
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