◆第5節入れ替え戦「新越谷4-0大洗女子」(2日、ベルーナ)
エースのピンチをリリーフが救ってみせた。新越谷は2日、大洗女子との入れ替え戦に4-0で勝利し、ブルーム残留を決めた。エース・武田詠深投手が5回途中で降板するアクシデントがあったが、リリーフ陣が好投し守護神まで繋いだ。
先発の武田は立ち上がりからピンチの連続であった。初回は一死2塁のピンチを招くも後続を抑えると、2回の二死3塁、3回の一死2塁のピンチも無失点で切り抜けた。
武田を援護したい打線は4回、菊坂胡蝶外野手の安打と盗塁で一死2塁の好機を作ると、中田奈緒内野手が中安を放ち、佐々木あけび中堅手が処理にもたつく間に菊坂が果敢に本塁へ生還して先制点を奪った。
武田は5回、ホシノ内野手と小山柚子捕手を連続三振に斬るも、金春希美外野手に安打を許したところでまさかの降板となった。球数は86球であったが、それ以上に度重なるピンチでスタミナを消耗していたように見えた。
2番手で登板したのは中山投手。昇格後は成績を残せていなかったが、近藤妙子内野手を捕邪飛に抑えると、6回は中軸を三者凡退、7回は1安打を許したが得点機を作らせなかった。
追加点が欲しい打線は6回、中村希内野手と岡田怜外野手の安打で一死1、3塁とすると、中田がこの日2本目の適時打を放ち2点目を奪った。さらに続く月映巴内野手の四球で一死満塁と好機を広げ、大村白菊外野手の三ゴロの間に岡田が生還して3-0とした。
7回には、二死走者なしから中村が大洗女子2番手・阪口桂利奈投手の失投を右翼席上段まで弾き返すソロで1点を追加した。
4点リードとなった8回は3番手・川口息吹投手が登板し下位打線を三者凡退に片づけるも回またぎの9回、2本の安打を許して一死1、2塁のピンチを招いたところで降板となった。最後は守護神・川原光投手がフルカウントから佐々木を二ゴロ併殺に打ち取りブルーム残留を決めた。
アンナ・カートランド監督は試合後の取材で、「残留することができてよかったです」と安堵のコメントを残した。5回途中降板の武田については、「球数が想定以上にかさんでいた上にピンチの連続でしたから、藤井(杏夏)投手コーチと相談して、追いつかれる前に降りてもらいました」とコメント。9回一死まで繋いだ中山と川口については、「素晴らしい出来でした。特に中山さんは最近結果が出ていませんでしたが、今日は彼女本来の投球ができていたと思います」と称賛した。
これで新越谷は後半戦をブルームリーグで始められることとなったが、現状3位との勝ち点差は18と大きく開いている。まずは一戦必勝でこの勝ち点差を埋めてもらいたい。
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