神戸6-11大洗(9日・甲子園)
茨城大洗アングラーズ(以下大洗)は9日に行われたブルームリーグ第5節入れ替え戦の神戸戦に11-6で勝利し、第4節入れ替え戦で失ったブルームリーグの座を奪い返した。17日から始まるブルームリーグ第6節で5位を目指す。
両軍合わせて40安打の死闘だった。初回に神戸に先手を取られるも2回に五十鈴華内野手の本塁打ですぐさま追いついた。五十鈴は第3戦入れ替え戦のナムコ戦で勝負を決める本塁打を放っていただけに「入れ替え戦女」の実力を発揮しチームの士気を上げた。その後一進一退の攻防が続いた。2-2で迎えた4回には近藤妙子内野手の適時打で勝ち越すと、5回には山郷あゆみ内野手の2点適時打、ツチヤ内野手の適時二塁打で6-2とした。その後1点を返されるも6回には五十鈴の犠牲フライで7-3とリードを広げた。しかし直後先発の松本里子投手からバトンを受けた2番手投手の鈴木貴子投手が神戸の猛攻にあい1点差とされてしまう。それでも7回は武部沙織投手が神戸の勢いを止めると、打線は8回に五十鈴、山郷、杉山清美外野手の3連続適時打で10-6とし粘る神戸を振り切った。その後丸山紗希投手が8回裏から登板。スタミナへの懸念があったが、2イニングを抑え切った。
壮絶な試合を制した大洗・西住みほ監督は、「第4節の悔しさを胸にこの試合に臨みました。大変な試合でしたが再びブルームリーグに上がれることになりよかったと思います。 これで千葉に帰ることができます。あと5試合頑張ります!」と疲労の色は隠せないが最後は胸を張った。第5節入れ替え戦の第2試合で勝ちブルームリーグの5位になった東京里ヶ浜サンフラワーズとの勝ち点差は6であり追いつけない差ではない。まずは千葉で大敗した大阪美城ブレイブスターズに借りを返す。「Panzer vor」の掛け声とともに―――――。
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