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執筆者の写真事務局 野球少女リーグ

【戦車道】BGL加入から2年で悲願のブルーム初勝利…その先へ!

大洗5-1北海道(9日・ZOZOマリン)


 茨城大洗アングラーズ(以下大洗)は9日に行われたブルームリーグ第4節3日目の北海道戦に5-1で勝利し、ブルームリーグ昇格後初勝利を挙げた。6月11日に行われた第3節入れ替え戦の宮城ナムコミリオンズ戦(楽天生命)に勝利して掴んだブルームリーグの座。あれから3週間――ホームZOZOマリンでの3連戦の3戦目にようやくファンの前で勝利を報告することができた。


 4点リードで迎えた9回表、北海道のゴールドシップ外野手をセカンドゴロに打ち取った瞬間、大洗ナインは一斉にマウンドに集まり喜びを爆発させた。2021年にBGLに加入して以来険しい道を歩んできたためであった。


 2021年11月にシーズン1の振り分け戦が始まった。グループBになった大洗は現在ブルームリーグで首位の百合ヶ丘、3位美城、4位新越谷と同組という死のグループに入った。結果は1勝5敗――あまりにも残酷な結果で開幕戦をウィードリーグで迎えることになった。ウィードリーグの開幕戦となったレヴュスタ(現バンドリと対等合併し神戸)、2戦目の新越谷に連勝し、あと勝ち点1を挙げれば―――しかし、悪夢は3戦目の清澄戦で待っていた。5回を終えて3-3と一進一退の攻防を繰り広げられたが、6回に2ランホームランを浴び勝ち越しを許すと、8回には2死2塁から6連打を浴び一気に5失点して敗戦を喫した。それ以降、入れ替え戦の権利を4度得ることができたものの新越谷の武田詠深投手に阻まれ続け、シーズン1は一度もブルームリーグに昇格することできず、なおかつ年間順位が7位となりシーズン2の開幕ウィードリーグも決まってしまった。


 迎えたシーズン2は第1節から入れ替え戦に臨んだが、第1節、2節ともにまたしても新越谷の武田詠深投手という壁を破ることができなかった。その間に3年生であった生徒会長の角谷杏投手をはじめとした6名の選手が引退するという逆境があった。このままずっとブルームリーグに昇格できずにチームが終わってしまうのではないか―――大洗ナインにこんな考えがよぎったはずだ。それでも第3節では入れ替え戦行きが絶望的な状況から奇跡的に入れ替え戦に進出すると、相手は新越谷ではなくナムコとなった。ナムコとは初対戦でお互い知らないことことが幸いしたのだろうか、先発登板した「エルヴィン」松本里子投手が8回途中まで1失点の好投を見せ、打線は4点を奪いついに2年越しのブルームリーグ初昇格を決めた。


 それから3週間――2年で掴んだブルームリーグ初勝利、勝ち点3。北海道戦後西住みほ監督は「この勝利のために2年間頑張ってきました。いろいろありましたがようやくスタートを切れました。もう失うものありません。一戦一戦頑張るだけです」と力強く語った。

 今季の優勝は絶望的だが、目指すのは来期の優勝であろう。栄光への戦車道は始まったばかりである。



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