茨城大神アングラーズ（以下大神）は10日に行われたFgG連合との強化合宿試合に臨み、7-0と快勝した。大神にとって2024年に入って3試合目にして初勝利を挙げた。先発登板した藤井かすみ投手は自身初登板、初先発で完封勝利を達成した。打線はスターティングメンバーの9人中7名が新戦力選手という中、初回に五十鈴華内野手の適時打で先制すると、その後は相手の失策を絡ませながら14安打を放ち7得点を奪った。
試合後西住みほ監督は「連敗中でしたが勝ててよかったと思います。藤井さんはよく投げてくれましたし、7得点できましたので。ただ、ギネヴィアさん（FgG連合監督）が体調不良ということで心配です」と敵将の体調を気遣った。先に行われたFgG連合対北海道シティホースではFgG連合が2-11と大敗していたが、試合途中にギネヴィア監督がベンチ裏に退いていた。大神戦でもベンチ位置をしていたものの、やはり試合途中にベンチ裏に退いていた。
試合は五十鈴の適時打で1点を先制すると、3回には高村椿内野手が二塁打で出塁すると、続く榊原由里内野手は犠打ではなく強行策を選択。榊原は右中間を破る適時三塁打を放ち1点を追加した。さらに佐々木あけび外野手の打球は一塁ゴロとなるが、一塁手が打球を処理しきれず1点を追加、さらに五十鈴がヒットで続き、真宮寺さくら内野手の二塁ゴロの間に佐々木が生還し合計3点を挙げた。8回には真宮寺が三塁手の送球失策で出塁すると、桐島カンナ捕手がヒットでつないだ。無死一、二塁となった場面で西住監督は代打として冷泉麻子捕手を起用する。冷泉は三塁線に絶妙な送りバントを決め一死二、三塁とチャンスを広げた。すると続くシー・カプリス外野手が二塁打を放ち1点を追加すると、李紅蘭外野手にも二塁打が飛び出し2点を追加、7-0と大きく突き放した。投げては藤井が110球の熱投を見せ、被安打6の完封勝利を挙げた。藤井は「（五十鈴）華さんの一本で気が楽になりました。（桐島）カンナさんに声を掛けていただいたので最後まで投げることができました。ただ、次の試合でいい結果がを出さないと意味がありません。しっかり準備をしたいと思います」と控えめであったが、チームに2024年初勝利をもたらしたことから、シーズン3の開幕投手候補になったことは間違いない。
FgG連合との強化合宿は2連勝となったが、シーズン3の日程が確定していない以上、親善試合等が重要となる。この一勝をきっかけにいい形でシーズン3に入りたいところだ。
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