「大洗女子4-1新越谷」(12日、ZOZOマリン) 大洗女子は12日、ZOZOマリンで新越谷を迎えての一戦であったが、4-1で振り分け戦の開幕戦を制した。
オープン戦を合わせて3度目の武部・武田対決となったこの試合、試合は意外な形で動く。1回裏、大洗女子は1アウト後、2番河西忍選手が新越谷先発投手の武田詠深投手の魔球「あの球」をライトスタンドに運び、先制点を奪う。試合後河西は、「ホームランは狙っていませんでしたが、あの球が来たら思い切って振ってやろうと思いました」と興奮し切りであった。
これでチーム全体に「いける!」という空気に覆われたのか、3回に追いつかれるものの、4回裏に武田攻略を果たす。五十鈴華内野手が四球を選ぶと、1アウトから山郷あゆみ内野手と野上武子外野手がヒットでつないで満塁のチャンスを作り、2アウトから恐怖の9番・小山柚子選手がライトへ2塁打を放ち、2点を勝ち越す。小山はオープン戦をホームラン4本を放つなど勝負強さを発揮し、チームに貴重な勝ち越し点をもたらした。試合後小山は、「勝利に貢献できてよかったです。本当にうれしいです」と満面の笑顔を見せた。
先発・武部沙織投手は重い直球と変化球を駆使し、強力新越谷打線を6回1失点に抑え込んだ。武部はオープンでは新越谷に対して15回1/3を自責点1に抑えており、手ごたえをつかんでいた。試合後武部は、「新越谷さんに勝つことができてうれしいです。野手のみんなを信じて投げることができました」と満足そうであった。
試合は6回裏に近藤妙子内野手のレフトへの2塁打で1点を追加し、7回からはスズキ投手、鈴木貴子投手、丸山紗希投手のリレーで新越谷に反撃を許さず、4-1で振り分け戦の開幕戦を制した。まさに全員で掴んだ、会心の勝利であった。
試合を振り返った西住みほ監督は、「みんなで掴んだ勝利です。みんなそれぞれできることをしてくれました。これでいけるという気持ちになってくれればと思います」と会心の勝利にご満悦であった。「パンツァーフォー!」のスローガンのもと、大洗女子は最高のスタートを切った。
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