ハチナイは21日の美城戦（東京ドーム）に臨み、6-5で逆転勝利を収め入れ替え戦を回避した。先発投手の天草琴音投手が4回4失点と先発の仕事ができなかったものの、3回に追いついたハチナイは7回裏に1点を勝ち越すと、近藤咲投手、塚原雫投手と継投し、美城打線を抑え込んだ。掛橋桃子監督は試合後の報道陣に対し、「3点リードを許した時にはどうなるかと思いましたが、皆さんよく頑張ってくれました。これからは前を見ます！」と力強く語った。
相手は目下4連勝中で首位をひた走っていた美城だっただけに、3回表終了時で3点ビハインドは厳しいかと思われたが、3回裏に椎名ゆかり捕手、朝比奈いろは内野手、そしてブルームリーグ初出場の中野綾香外野手の適時打で追いつくと、5回裏には中野が2打点目の適時打を放ち勝ち越すものの、7回表に九十九伽奈投手が神崎蘭子外野手に適時打を浴び同点に追いつかれてしまう。それでも7回裏に東雲龍外野手が適時打を放ち再び勝ち越し、このリードを守り切った。
今日の勝利の立役者は中野だろう。ブルームリーグでは出場機会が与えられていなかったが、竹富亜矢外野手の極度の不振によってチャンスが回ってきた。「やってやろうと思っていたにゃ。勝利に貢献出来てよかったにゃ」とご機嫌であった。
この勝利で入れ替え戦を回避するとともにブルームリーグでは初の連勝、そして勝率を５割に戻し、首位美城との勝ち点差を3と縮めた。さらに百合ヶ丘がバンドリに敗れたことで勝ち点では百合ヶ丘と並んだ。
第3節は4月3日に開幕する。初戦の相手は目下2連敗中の百合ヶ丘戦（横浜）だ。百合ヶ丘の先発は開幕戦のバンドリ戦で完封勝利を収めている楓・ジョアン・ヌーベル投手が予想される。初代王者になるためには百合ヶ丘に勝利しなければならない。
最大の障壁である百合ヶ丘の牙城を崩し貯金を築き上げることができるのか。そして初代王者へ近づくことができるのか…。ハチナイの飛躍に期待したい。
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