ハチナイは13日のバンドリ戦(神戸)に臨み、先発投手の永井加奈子投手が6回1失点の好投を見せると、7回以降は九十九伽奈投手、近藤咲投手、塚原雫投手と継投し、4-1で勝利し、3連敗で止めるとともに、2勝3敗としてブルームリーグ残留に向けて大きな一勝を挙げた。 掛橋桃子監督は試合後の報道陣に対し、「永井さんが本当によく投げてくれました。九十九さんも近藤さんも塚原さんも…。野手の皆さんも(バンドリの先発投手の)丸山(彩)さんからよく点を取ってくれました。今日は皆さんよく頑張ってくれました」と安どの表情を浮かべていた。
6日の百合ヶ丘戦では先発投手の倉敷舞子投手が3回6失点と炎上してチームは3連敗を喫しており、入れ替え戦に回る危機を迎えていた。バンドリ戦はいわば入れ替え戦カード決定戦と言っても過言ではなかった。それだけに永井をはじめとした投手陣の奮起は今後に向けて大きな好材料になる。
試合後ベンチ裏でスイーツを堪能していた永井は「勝ててよかったです(モグモグ)今日は頑張ったから食べてもいいですよね(モグモグ)」とご満悦であったが、ここまではまさに神様、仏様、永井様という活躍を見せている。2試合に登板し、13回を1失点防御率0.69で2勝を挙げている。
立ち上がりはチェンジアップの割合が多く、制球に苦しみ1死2塁とピンチを迎えた。しかし、後続を断ち何とか無失点に抑えると、2回以降も再三ピンチを迎えるものの、チェンジアップとムービングファストボールを織り交ぜ、相手に的を絞らせず5回の1失点のみに抑えて先発の役目を十分に果たした。
打線は2回表に朝比奈いろは内野手が先制2塁打を放つと、4回表にはスタメンに復帰した新田美奈子内野手が適時安打を放ち突き放した。5回表には東雲龍外野手、岩城良美外野手の2連続犠牲飛球で4点差をつけた。得点圏でなかなか打てなかった打線であったが、この試合では要所で得点を重ね勝利を手繰り寄せた。
とはいえ、21日の試合は目下4連勝中の美城戦である。ブルームリーグ開幕戦では永井の好投で勝利を収めているが、13日の百合ヶ丘戦で見せた集中打があるだけに開幕戦のようにはいかないだろう。それだけに投手陣の踏ん張りが必要となる。
果たして美城の連勝を止め、ブルームリーグでの勝率を5割に戻しブルームリーグ残留を決めることができることができるだろうか。そして初代王者への足掛かりとなるのか…。ハチナイの逆襲に期待したい。
Comments