13日に行われたバンドリ戦で4点差をつけられて敗戦してしまったハチナイ。1勝1敗で4チームが並んでいるものの、得失点差で一気に最下位に転落してしまった。岩城良美外野手の本塁打で先制したものの逆転を許し、有原翼内野手の本塁打で追いつくものの突き放されてというダメージが残る敗戦に掛橋桃子監督は「ここ最近の継投陣の失点がまた目立ってきましたね。コーチともよく相談して次は継投陣で流れを渡さないようにします」とコメントしている。開幕戦は勝利を収めたものの、抑えの塚原雫投手が2点を許し、1点差をなんと守り切ったものであり、バンドリ戦は2-2で迎えた8回裏に7回裏から登板した逢坂ここ投手が3失点、続いて投げた秋乃小麦投手が1失点と致命的な4点を奪われての敗戦であった。
一方、先発陣は永井加奈子投手は7回無失点、直江太結投手は6回1/3を2失点と十分な内容である。それだけに打線の援護が必要な状況であるが、気になるのは得点圏打率の悪さである。この2試合での得点圏打率は.143(14打数2安打)であり、開幕戦の2本のタイムリーヒットのみである。次戦は投手陣が非常に好調な百合ヶ丘なだけに大量点は難しい。しかがって、少ないチャンスをしっかりものにしなければならない。
以上のことからハチナイの状況は極めて厳しいと言わざるとえない。しかし、18日の全体練習で掛橋監督は「次は天草さんに先発をしてもらいます。厳しい戦いになると思いますが、選手、コーチ、応援してくれる皆さんの力を合わせて勝ちたいです」と次戦の先発が天草琴音投手であることを明言した。本来なら倉敷舞子投手であろうが、もし百合ヶ丘戦に敗戦すればほぼ間違いなくウィードリーグ1位のチームとの入れ替え戦に回ることになる。入れ替え戦は1戦のみ(ブルームリーグの4位のホーム)であり、かつブルームリーグですでに登板した先発投手を使うことができない。そのため、ある程度信頼できる先発投手を残しておかなければならない。このことから入れ替え戦で倉敷を登板させるつもりなのだろう。そこで3戦目の先発として中継ぎで結果を残した天草に白羽の矢が立ったのではないだろうか。この日の練習は軽いキャッチボールで済ませた天草は、「東京ドームは空が見えないけど、虹をかけられたらなぁ。勝利の虹ね。そうだ! 紙とペン!」とマイペースであった。
初代王者になるための大きな試練を迎えたハチナイ。果たして百合ヶ丘に勝利しブルームリーグ残留を果たせるだろうか…ハチナイの挑戦が続く。
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