ハチナイは6日の百合ヶ丘戦(横浜)に臨んだが、先発投手の倉敷舞子投手が3回6失点の背信投球などで5-11と惨敗し、ブルームリーグで3連敗を喫するとともに、得失点差でバンドリを下回り、ブルームリーグ最下位に転落した。
掛橋桃子監督は試合後の報道陣に対し、「徹底して変化球を狙われてしまいました。バッテリーで対応しなければいけなかったのですが」とだけコメントして監督室に入っていった。
倉敷は初回こそ走者を2人出しながら無失点に抑えたが、2回に打者一巡の猛攻を浴び4失点。さらに3回には3本の2塁打を浴び2失点と3回を投げ62球被安打11失点6と大炎上してしまった。オープン戦、振り分け戦と安定した投球していた倉敷であったが、11安打のうち、実に10安打がカーブを捉えられたものであった。
さらに4回から登板した秋乃小麦投手は4回こそ三者凡退で無失点に抑えたものの、5回は妹島広夢内野手に満塁弾を浴びるなど4安打5失点と炎上しており、被安打がすべてドロップを捉えられたものであった。5回で11点を失い態勢を決められてしまった。
加えて6回から登板した河北智恵投手は2回2/3を無失点に抑えたものの、投球のほとんどがスローカーブであった。
前節の百合ヶ丘戦では先発した天草琴音投手はムービングファストボールとツーシームを使いながらストレートを織り交ぜて5回2/3を2失点に抑えていたが、今回の百合ヶ丘戦では変化球に頼り切った結果、変化球をことごとく痛打され失点を重ねてしまった。
試合後、捕手の仙波綾子選手は「倉敷先輩の変化球に頼りすぎてしまいました。もっとストレートを使うべきでした。(秋乃)小麦もそうです」と下を向いた。
打線も深刻である。この試合でも得点圏での成績が8打数2安打2打点とブルームリーグでは通算.194と非常に厳しい状況である。特に振り分け戦では大活躍を見せた椎名ゆかり捕手が得点圏で5打数無安打、有原翼内野手が4打数無安打2併殺打と不振を極めている(得点圏でなければ両選手とも3割を超える打率を残している)。東雲龍内野手に2本の本塁打が出たものの、大差がついてからのものであり、勝利に結びつけることができなかった。
好投手が揃うブルームリーグではいかに得点を取るかが重要となっている。よって、現状の得点圏打率では勝利を収めるのが極めて厳しいと言わざるを得ない。
ここにきて大きな壁にぶつかっているハチナイ。次の試合は前節2-6で敗れているバンドリ戦である。初代王者になるため、入れ替え戦を回避するためには絶対に負けられない一戦となる。連敗を止め、浮上のきっかけを作りたいところだ。
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