「ハチナイ6-5美城BS」(21日、東京ドーム)
蘇った勝負強さで再び美城撃ちを成し遂げた。ハチナイは21日、1ヶ月ぶりに帰還した本拠地での美城戦に6-5で勝利し、本戦開幕後初の連勝をした。先発の天草琴音投手が4回4失点と崩れるも、野手陣が美城投手陣を打ち砕き4連勝中の美城に競り勝った。
天草は立ち上がり、一死から連打で1、2塁のピンチを迎えると、そこから3者連続適時打を浴びていきなり3点を先制されてしまう。さらに3回には、先頭の五十嵐響子内野手に左翼席への特大ソロを浴び4点目を奪われた。4回は無失点に抑えるも4回64球4失点でノックアウトとなった。
打線は3点ビハインドの1回裏に二死から有原翼内野手、東雲龍外野手の連打で1、2塁とすると、続く岩城良美外野手の適時打で1点を返した。
1-4となった3回には、阿佐田あおい内野手、有原の連打で無死1、2塁とすると、続く東雲の三ゴロが小日向美穂三塁手の野選を誘い無死満塁のチャンスをつくった。このチャンスで椎名ゆかり捕手、朝比奈いろは内野手、本戦初スタメンの中野綾香外野手がそれぞれ適時打を放ち、4-4の同点に追いついた。
同点となった5回からは2番手・逢坂ここ投手が登板した。逢坂はこの2登板不本意な投球が続いていたがこの日は美城打線を2回2安打無失点に抑えた。
逢坂の雪辱に応える打線は5回、一死2塁の好機を作ると中野が2打席連続の適時打を放ち5-4と勝ち越しに成功。逢坂は勝利投手の権利を得た。
しかし7回、3番手の九十九伽奈投手が2四球などで二死1、2塁のピンチを招くと、神崎蘭子外野手に適時打を浴び同点に追いつかれた。後続は打ち取り勝ち越しは許さなかったものの、課題の残る投球となった。
打線はその裏、美城3番手・佐久間まゆ投手から二死1、3塁の好機を作ると、東雲が打点女王ランクトップに躍り出る勝ち越し適時打を放った。
終盤で勝ち越したハチナイは8回に近藤咲投手、9回に守護神・塚原雫投手の鉄壁リレーで逃げ切り、勝利を収めた。
掛橋桃子監督は試合後のインタビューにて、「3点リードを許した時にはどうなるかと思いましたが、皆さんよく頑張ってくれました。これからは前を見ます!」と力強く語った。
これでハチナイは3勝3敗の勝率5割に復帰し、順位は変わらず3位ながら2位・百合ヶ丘との勝ち点差が無くなった。この勢いで百合ヶ丘も美城も呑み込み栄冠を勝ち取ってもらいたい。
Comments