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【ハチナイ】近藤咲またも負け越し被弾で19敗終了… 掛橋監督「殻破って」

更新日:2022年11月24日

◆第10節「ハチナイ3-4百合ヶ丘」(13日、東京ドーム)


 また“8回の娘”が百合ヶ丘戦で捕まった。ハチナイは13日、今季最終戦となる百合ヶ丘戦に3-4で敗れ、このカードを1勝9敗で終えた。同点で迎えた8回に、百合ヶ丘戦で2度勝ち越しを許した近藤咲投手が今回も痛恨の勝ち越し打を許した。


 打線は初回、新田美奈子内野手の二塁打でいきなり無死2塁の好機を作ると、二死1、3塁と好機を広げるも本庄千景外野手が投飛に終わる…かと思われたが百合ヶ丘先発の郭神琳投手が落球し新田が生還して1点を先制した。


 先発の天草琴音投手は立ち上がりこそ安定していたが3回、一死から連打を許し2、3塁のピンチを招くと吉村・Thi・梅内野手に適時二塁打を浴び逆転を許した。それでもその後は立ち直り、5回6安打2失点で降板した。


 追いつきたい打線は4回、二死から有原翼内野手が出塁すると続く中野綾香外野手が一塁手下を痛烈に抜ける適時二塁打を放ち同点に追いついた。


 6回からは2番手・秋乃小麦投手が登板し2回無失点に抑えて中継ぎながら規定投球回まであと0.1回としたが、8回は回頭から3番手・近藤が登板した。


 しかし近藤は白井夢結一塁手に安打を許すと、二死2塁から安藤鶴紗外野手に左中間スタンド上段・川上哲治氏ユニフォームモニュメントの下部に直撃する勝ち越し2ランを浴びた。近藤は百合ヶ丘戦で過去に2度勝ち越し打を許し敗戦投手になっていたが、今回もリベンジを果たせなかった。


 追いつきたい打線は9回、百合ヶ丘戦守護神・ミリアム投手から代打・坂上芽衣内野手、竹富亜矢外野手の連打で一死1、3塁とすると、新田は遊飛に倒れるも途中出場の初瀬麻里安内野手が適時二塁打を放ち1点を返した。なおも2、3塁と一打逆転サヨナラの好機だったが、朝比奈いろは内野手が三ゴロに倒れた。


 掛橋桃子監督は試合後今季を振り返り、「やはり悔しい1年でしたね。来季はしっかり勝ち切れるようにしたいです」とコメントした。4敗目の近藤については、「オフはしっかり調整してもらって、来季は殻を破ってください」と奮起を促した。


 これによりハチナイは対百合ヶ丘1勝9敗と大きく負け越して今季を終えた。来季の優勝を勝ち取るには一つでも多く百合ヶ丘に勝たねばならない。また、本塁打と打点の2冠が現実味を帯びていた東雲龍内野手であったがこの試合で本塁打と打点ともに伸ばすことができず、4本塁打・3打点差で2位の五十嵐響子内野手(美城)が第2試合で1本塁打4打点を決めたため、本塁打女王は獲得したものの打点女王は逃すことになった。

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