◆第9節「ハチナイ1-3清澄高校」(9日、バンテリン)
開幕投手がこの日も安定しなかった。ハチナイは9日、敵地での清澄戦に1-3で敗れ今季の負け越しが決定した。先発の永井加奈子投手が大量失点はしなかったものの清澄打線に粘られて3回途中2失点でまさかの降板となり、打線も清澄投手陣の前に好機は作りながらわずか1得点に終わった。
打線は初回、新田美奈子内野手と朝比奈いろは内野手の安打で一死1、2塁といきなり先制の好機を作ったが、二冠Qの東雲龍内野手が遊飛、岩城良美外野手が三ゴロに倒れた。
永井は立ち上がりこそ無死2塁のピンチを招きながら無失点で切り抜けたものの、2回に二死3塁から松実玄内野手に適時打を許し先制された。さらに3回には、先頭の高鴨穏乃外野手に粘られて安打を許すと盗塁も決められ、清水谷竜華外野手に適時二塁打を浴びさらに1点を失った。その後二死2塁まで漕ぎ着けたところで早くも降板。2番手・秋乃小麦投手に交代した。永井は5安打2失点ながら自己最短の2.2回で降板となった。それでも球数は65球にまで膨れ上がっており、事実上の“ノックアウト”となった。
秋乃はその後、5回に新子憧内野手に適時二塁打を浴び1点を失ったものの6回終了までの3.1回を2安打1失点に抑える好救援を見せた。
初回の好機を逸した打線は3回の一死2、3塁も活かせないなど、本戦13イニングで1点しか取れていない清澄先発・松実宥投手の前にこの日も苦戦。6回二死から東雲が安打を放ち松実宥が降板するまで一度も本塁を踏めなかった。
7回に清澄2番手・末原恭子投手から本庄千景外野手が2号ソロを放ち1点を返したものの、それ以降は清澄の勝ち継投を前に9回まで無安打に抑え込まれた。
掛橋桃子監督は試合後、この日の永井について「序盤からかなり球数を費やしていたこと、それでもなお長打を浴びていたこともあり、明らかに本調子ではなかったため早めに降ろしました」と説明した。
これによりハチナイは今季16敗目を喫したことで、4試合を残しシーズンの負け越しが決定した。また、勝ち点差での2位浮上も無くなり、14勝16敗で両球団が並びかつ得失点差で美城を上回らなければ2位に浮上することができない事態となった。
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