◆第8節「ハチナイ5-6x美城BS」(延長10回)(4日、京セラ大阪)
“主人公”の大活躍が報われなかった。ハチナイは4日、敵地・大阪での美城BS戦に5-6で逆転負けを喫した。有原翼内野手が2本の本塁打を放ち4点ビハインドを跳ね返したものの、守護神・塚原雫投手がリードを守れず延長で差し切られた。
先発の倉敷舞子投手は2回を無失点に抑えるも3回、有原の悪送球もあり一死1、2塁のピンチを迎えると、日野茜内野手の適時三塁打を皮切りに計3本の適時打を浴び4点を奪われた。
追いつきたい打線だったが、美城先発・鷹富士茄子投手の前に好機は作れども6回まで得点は奪えなかった。
それでも7回、美城2番手・小早川紗枝投手から椎名ゆかり捕手、代打・鈴木和香投手の安打で二死1、3塁の好機を作ると、ここまで2安打の有原が左翼席中段への2号3ランを放ち1点差に詰め寄った。8回には朝比奈いろは内野手の二塁打から二死3塁の同点機を作ったが椎名が遊ゴロに倒れた。
それでも9回、新田美奈子内野手の安打から二死3塁の同点機を再び作ると、またも有原が美城守護神・城ヶ崎美嘉投手のスプリットを捉え、左中間のVIP席まで弾き返す3号2ランを放ち逆転に成功した。
しかしその裏、守護神・塚原雫投手が二死2塁のピンチを招くと、五十嵐響子内野手に高めのカーブを捉えられ同点適時打を浴びて延長戦に入った。
10回表、代打・坂上芽衣内野手の犠打で一死2、3塁とするも、朝比奈が一ゴロ、東雲龍外野手が二飛に倒れた。そしてその裏、5番手・天草琴音投手が二死1、3塁とされると、神谷奈緒捕手に外角の変化球を引っ張られサヨナラ適時打を許した。
掛橋桃子監督は試合後、「今日は勝ち切って欲しかったですね」と肩を落とした。4安打2発5打点の有原については「今まで好機で悔しい思いをしていた分、思いっきり解放できていました」と称賛するも、塚原については、「最後に甘く行ってしまいましたね。投げミスは極力減らしてもらいたいです」と奮起を促した。
これでハチナイは首位・百合ヶ丘と勝ち点差21となり、優勝は風前の灯となった。なんとか次戦の新越谷戦で勝利しサヨナラ負けの流れを止めてもらいたい。
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