「ハチナイ1-3バンドリ」(29日、東京ドーム)
来月も闘う相手に勢いを止められた。ハチナイは29日、本拠地東京ドームでの振り分け戦最終戦となるバンドリ戦に1-3で敗れた。先週の清澄戦でブルームリーグ進出が確定したため、先週のスタメンのうち6人を交代させた新打線を試験運用したが、バンドリ投手陣の前に散発7安打に抑えられた。
先発は開幕投手候補の一人である直江太結投手だったが、この日は制球が不安定で序盤から走者を背負う展開が続いた。失点こそ4回に白鷺千聖捕手に適時打を浴びて失った1点のみであったが、不安定な内容ゆえ球数が嵩んで5.1回98球9安打1失点の内容となり、本戦に向けて不安の残る登板となった。
この日のリリーフは細やかな継投となった。直江降板から試合終了までの3.2回で実に5人の投手をつぎ込んだが、そのうちの4人目、5番手の天草琴音投手が捕まった。8回に一死3塁のピンチを迎えた天草は白鷺にスクイズを決められてしまう。さらに9回には無死1、3塁から内野ゴロで1点を失うなど、天草は2回6安打2失点と結果を出せなかった。
一方の打線はバンドリ先発・花園たえ投手を攻略できず、凡打の山を築いてしまった。それでも8回、一死から代打の椎名ゆかり捕手、坂上芽衣内野手の連打で花園を降板させると中野綾香外野手が2番手・瀬田薫投手からヒットを放ち一死満塁と一打同点のこうきを作った。しかし続く代打・新田美奈子内野手が三直に倒れると飛び出した三走・椎名が戻りきれず痛恨のダブルプレーとなってしまった。9回に東雲龍外野手が意地の4号ソロを放つも反撃はここまでとなった。
掛橋桃子監督は試合後、「グループAの1位通過ということでブルームリーグに行くことはできました。しかし本戦はもっと厳しい戦いの連続になるでしょう。それでもチーム一丸となればシーズン優勝できると信じています」と振り分け戦を振り返った。本戦開幕戦はグループBの2位通過球団を本拠地に迎えての一戦となる。優勝へ向けて、八月の太陽のように輝かしい活躍を見せてもらいたい。
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