「ハチナイ5-11百合ヶ丘」(6日、横浜)
いつも輝く“背番号1”がこの日はどこか霞んで見えた。ハチナイは6日、敵地での百合ヶ丘戦で5-11と大敗を喫し最下位に転落した。振り分け戦で好投し、ついに本戦初登板となった倉敷舞子投手が百合ヶ丘打線に捕まり3回6失点と打ち込まれ、後を受けた秋乃小麦投手も流れを引き戻せなかった。
先発した倉敷は振り分け戦で2試合13回3失点と好投しており、この日も好投が期待されていた。しかし倉敷は初回から百合ヶ丘打線の猛攻に遭った。初回こそ無失点で切り抜けるも、2回に3者連続適時打を含む5連打などで4点を失うと、3回にも内田眞悠理外野手と王雨嘉内野手の適時打で2点を失い、3回11安打6失点でノックアウトとなった。倉敷は降板後、「アタシのせいで…チームにこんなに迷惑かけて…バカみたい…」と絞り出すようにコメントした。
倉敷の失点を何とかカバーしたい打線は0-4の3回、2安打に敵の野選も絡み一死満塁の好機を作ったが、有原翼内野手が百合ヶ丘先発・高須賀月詩投手の直球を引っ掛けてしまい、痛恨の併殺打に倒れた。4回に東雲龍内野手がソロを放ち1点を返すものの、高須賀からの得点はこの1点のみとなった。
倉敷の後を受けた2番手・秋乃は5回、二死1、2塁から王に再び適時打を浴びるとなおも満塁となり、妹島広夢内野手に満塁弾を献上してしまった。結局秋乃も2回5失点と打ち込まれ、1-11と10点差をつけられた。それでも6回以降は3番手・河北智恵投手、4番手・泉田京香投手が百合ヶ丘打線をゼロに抑え辛抱強く味方の反撃を待った。
その反撃は終盤に訪れた。8回、二死から有原が出塁すると、続く東雲がこの日2本目となる3号2ランを放って反撃を開始すると、9回には代打・本庄千景外野手の内野ゴロと途中出場の野崎夕姫外野手の適時打で2点を奪い5-11と6点差まで詰め寄ったが、最後は有原が中飛に打ち取られゲームセットとなった。
大敗を受け掛橋桃子監督は、「徹底して変化球を狙われてしまいました。バッテリーで対応しなければいけなかったのですが」と倉敷、秋乃の変化球に依存した配球を指摘した。
これによりハチナイは得失点差が-10となり、得失点差でバンドリを下回って最下位に転落した。次週のバンドリ戦でなんとか神戸での屈辱を晴らし、入れ替え戦候補から抜け出してほしい。
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