【ハチナイ】また最下位に敗戦… 9回反撃一歩及ばずも将「食らいつく姿勢大事に」

◆第6節「ハチナイ4-5新越谷」(17日、ベルーナ)

　終盤の猛攻も一歩及ばない。ハチナイは17日、ベルーナドームでの“伝統の一戦”に4-5で敗れた。3点ビハインドの9回に2点を返し、なおも一打同点の好機を作ったが追いつくことができなかった。

　打線は2回、二死から椎名ゆかり捕手、仙波綾子捕手の連打で1、2塁の先制機を作ると、後半戦初スタメンの野崎夕姫外野手が適時打を放ち1点を先制した。

　先発の柊琴葉投手は立ち上がりから制球が定まらず2イニング連続で一死2塁のピンチを迎えたが、後続を断ち無失点で切り抜けていた。しかし3回、一死から中村希内野手に低めスライダーを掬われた1号ソロで追いつかれるとそこから二死2、3塁のピンチを招いた。それでも柊は月映巴内野手を一ゴロに打ち取り勝ち越しは許さなかった。

　勝ち越したい打線だったが、立ち直った新越谷先発・久保田依子投手の前に3回以降5回まで安打を放てず、出塁も野崎の四球のみに終わった。

　柊は5回、先頭の藤田菫内野手に死球を与えて降板すると、二死3塁から2番手・泉田京香投手が岡田怜外野手に適時打を浴び勝ち越しを許した。その泉田は6回、二死から連打で2、3塁のピンチを招き、藤田に適時打を浴びたところで降板した。その後3番手で逢坂ここ投手が登板するも流れを止められず、さらに3連打を浴びて2点を失った。

　反撃したい打線は直後の7回、先頭の有原翼内野手が右翼への三塁打を放ちチャンスを作ると、一死後仙波綾子捕手が適時二塁打を放ち1点を返した。さらに畳み掛けたいところではあったが、その後の一死2塁の好機は活かせなかった。

　3点ビハインドで迎えた9回、有原が死球で出塁すると、続く椎名ゆかり捕手が右翼手後方への適時二塁打を放ち、新越谷守護神・川原光投手から1点をもぎ取った。さらにその椎名を3塁に置くと、先制打の野崎がきっちり内野ゴロを転がし椎名が生還。4-5と1点差まで迫った。その後二死走者なしから新田美奈子内野手が二塁打で出塁し一打同点の好機を作ったが、最後は途中出場の初瀬麻里安内野手が一ゴロに終わった。

　掛橋桃子監督は試合後のインタビューで、「今日見せてくれた必死に食らいつく姿勢はこれからも大事にしてほしいですし、次は追いつき逆転勝ちするところまでやってほしいですね」と奮起を求めた。投手陣については、「泉田さんは二死取るまでは良かったんですがね。引き締めて次頑張ってください。秋乃(小麦)さんは美城戦が自信になったみたいですね。次も期待していますよ」とコメントした。

　これでハチナイは今節も最下位の新越谷に敗れ、第1試合で勝利した首位・百合ヶ丘とは勝ち点差15となった。もし次戦の百合ヶ丘戦に敗れれば自力優勝が消滅する。本拠地で今度こそ百合ヶ丘に勝利し、自力優勝の可能性を死守してもらいたい。