第1試合
レヴュスタ0-3新越谷
勝:吉川和美(1勝)
敗:リュウ・メイファン(1敗)
レヴュスタはリュウ・メイファン投手、新越谷は吉川和美投手が先発した。
初回、新越谷打線はリュウから二死1、3塁の好機を作ると本戦初スタメンの藤原理沙内野手の適時打で幸先よく1点を先制した。
この日の吉川はいつにもまして縦スライダーがキレていた。縦スライダーに手を出すレヴュスタ打線を手玉にとり、凡打の山を積み重ね、失点どころか3塁を踏ませることすら許さなかった。
吉川の好投を援護する新越谷打線は3回に一死1、3塁から中田奈緒内野手が適時打を放つと、7回には一死2、3塁から岡田怜外野手が適時打を放ち3点目を奪った。
なんとか入れ替え戦に進みたいレヴュスタ打線は7回裏、先頭の天堂真矢投手(DHとして出場)がこの日2安打目となる二塁打で初めて無死2塁の好機を作ったが、後続が打ち取られて結局無得点に終わった。
吉川は8回以降もレヴュスタ打線を翻弄し続け、最後までマウンドを譲ることなく投げ切って見せ、新越谷に本戦初勝利をもたらした。9回100球4安打5奪三振無四球無失点だった。これによりレヴュスタは第1節入れ替え戦への進出権を失った。
吉川の100球での完封勝利は、永井加奈子投手(ハチナイ)の104球(2021年7月11日、清澄戦)を抜き野球少女リーグ史上最少となった。(※)
※「9回終了時点で勝敗に関わらず無失点」ならば武部沙織投手(大洗女子)の99球(2021年10月3日、新越谷戦)が最少。
第2試合
清澄高校10-5大洗女子
勝:江口セーラ(1勝)
敗:松本里子(1敗)
本:松実玄(清)(1号)
清澄高校は3点差以上の勝利で、大洗女子は勝利もしくは2点差以下の敗戦で入れ替え戦進出が決まるこの試合。清澄高校は江口セーラ投手、大洗女子は“エルヴィン”こと松本里子投手が先発したが、両先発ともピリッとしなかった。
江口が初回に不振の五十鈴華内野手に適時打を浴びれば、松本はその裏に無死1、3塁から新子憧内野手の併殺打の間に追いつかれ、2回に江口が近藤妙子内野手の適時打で勝ち越されれば、松本は3回に竹井久外野手に適時打を浴びて追いつかれ、5回に江口が五十鈴の犠飛で勝ち越されれば、松本はその裏に再び竹井の適時打で追いつかれるという展開で、前半を3-3で折り返した。
流れが変わったのは6回、江口が一死2塁のピンチを凌いだ直後、一死1塁から松実玄内野手が左翼席に2ランを放ち5-3と勝ち越しに成功した。
しかし8回、2点ビハインドで後がない大洗女子が清澄2番手・エイスリン投手から二死2、3塁の好機を作り、小山柚子内野手を打席に送り出したが、初球を打ち上げ三邪飛に倒れた。
するとその裏、あと1点を奪えなければ入れ替え戦進出を逃す清澄打線は土壇場の二死1、3塁から高鴨穏乃外野手が佐々木あけび中堅手の頭上を越える適時打を放ち6点目を奪うと、そこからさらに4者連続で適時打を放って一挙5点を奪った。9回は清澄3番手・鷺森灼投手が2失点しながらも締め、清澄高校が逆転で入れ替え戦進出権を獲得した。
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